【root化不要】AndroidスマホでRaptoreumマイニング

AndroidスマホでRaptoreumマイニング マイニング

スマホでマイニングしたい」ってたまに思いますよね。AndroidスマホはARMアーキテクチャのCPU積んでいますし、実はLinux環境を動かすこともできます。つまり、頑張ればマイニングできるのです!

というわけでCPUでマイニングしてもそこそこ稼げるRaptoreumをAndroidスマホでマイニングしていきます。ソニー信者なのでiPhoneは知らん。

前回の記事でRaptoreumマイニングについて一通り説明したので、ここではAndroidにマイニングソフトを導入するところを詳しく解説。流れとしては、以下の通りとなります。

  1. AndroidでLinux環境を使えるようにする
    1. Termuxのインストール
    2. Ubuntuをインストール
  2. Ubuntu上でマイニングソフトを使えるようにする
    1. ARM版cpuminerをインストール
    2. cpuminer起動

始める前の注意点

  • 僕はスマホ何台か持ってるのもあってマイニング試してみました。スマホは熱に弱いので、大事なスマホでマイニングしない方が良いです
  • 稼げないし、換金できる水準にも達しないかも(Ryzen 9 3900Xは3700H/s出るのに対して、スマホは50H/sぐらい)
  • スマホの容量を1.5GBぐらい使います

動作確認端末について

今回の方法ではXperia 1Xperia 5ⅢRakuten Handで動作確認しました。この記事では、Xperia 1のスクショを使用しています。

Linuxの環境を作ろう

Termuxのインストール

Google Playから「Termux」をインストールします。このアプリは、Windowsでいうコマンドプロンプトみたいなものです。

Termux - Apps on Google Play
Terminal emulator and Linux environment.

インストールして起動すると、こんな画面です。$マークが出ているときは、文字入力が可能になっています。

Termux起動後の画面
Termux起動後の画面

proot-distroでUbuntuをインストール

Prootという非rootでもroot権限でLinuxを動かすためのプログラムがあります。それを使ってUbuntuをインストールしている方がいたので、それを真似しています。

参考記事: termuxでUbuntuをインストールし直した(正規手順?) – lisz-works

Termuxを開いたあとの画面で、以下のコマンドを入力していきます。コマンドは、コピペか手打ちして、最後にエンターキーを押すと実行されます。途中でDo you want to continue?が出てきた場合はyを入力します。

prootのインストールと、proot-distroのインストール

pkg install proot
pkg install proot-distro

こんな感じです。

pkg install proot実行イメージ
pkg install proot実行中の様子
pkg install proot-distro実行イメージ
pkg install proot-distro実行中の様子

Ubuntuをインストール

proot-distro install ubuntu
proot-distro install ubuntuの実行結果
Ubuntuインストールが完了した画面

インストールが完了すると Now run ‘proot-distro login ubuntu‘ to log in. と出てくるので、それを入力してログインします。

proot-distro login ubuntu

ARM版のRaptoreumマイニングソフトを入れよう!

以下の作業は、Ubuntuにログインした上で行います。Termuxを閉じた場合、再度 proot-distro login ubuntu を入力してUbuntuを立ち上げます。

root@localhost:-# に続いて入力できるようになっていたらOKです。

Ubuntuログイン後の画面
Ubuntuログイン後の画面

cpuminer-grをインストール

Raptoreum公式TwitterのARM版マイニングソフト紹介ツイートで紹介されていたGithubのページに書いてあるコマンドを実行します。

インストールの下準備

必要なパッケージを入れていきます。Proot上ではsudoを付けなくても管理者権限なのでsudoを省きます。

apt-get update && apt-get install build-essential libssl-dev libcurl4-openssl-dev libjansson-dev libgmp-dev automake zlib1g-dev texinfo git

ここでも結構容量使いました。

リポジトリをコピー(ファイルを配信元からダウンロード)

cpuminerをダウンロードします。

git clone https://github.com/michal-zurkowski/cpuminer-gr

ビルド

cpuminer-grのディレクトリに移動してからビルドします。

cd cpuminer-gr
./build.sh
cdとbuild.shを実行

ファイルの確認(しなくても良い)

lsコマンドでcpuminer-grディレクトリ内を確認すると、こんなファイルが入っています。

マイニング開始

オプションを付けてcpuminerを実行

cpuminer-grディレクトリ内でcpuminerを実行します。オプションでマイニングプールの情報などを渡すのですが、ここでは例としてSuprnovaのアジアサーバーを使用します。

akbというユーザー名、mayuyuというワーカー名、passwordというワーカーパスワードで掘る場合

./cpuminer -a gr -o stratum+tcp://stratum.apac-hkg1.suprnova.cc:6273 -u akb.mayuyu -p password

アカウント登録せずにRGoJ14WdYyyosWj19KgFMzK5va33HkvFRoというウォレットアドレスを指定して掘る場合

./cpuminer -a gr -o stratum+tcp://stratum.apac-hkg1.suprnova.cc:6273 -u RGoJ14WdYyyosWj19KgFMzK5va33HkvFRo -p x

無事にマイニングが開始されるとAcceptedと出てきます。

マイニングプールの管理画面でも確認してみましょう。

Suprnovaの画面

ACQUIRE WAKELOCKを押そう

通知バーのACQUIRE WAKELOCKを押すと、wake lock heldという状態になります。これを押すことでTermuxが勝手に省電力状態とならず、マイニングを続けてくれます

ACQUIRE WAKELOCKを押した状態

ぐうの音出ないくらいに
壊れても良いスマホをぶん回せ!

閉じ方

マイニング中にctrl+Z(キーボードの上にあるctrlボタンを押した後にzをキーボードで入力)で、マイニングを停止します。exitと入力すれば、Ubuntuを閉じたりTermuxを閉じたりできます。

まとめ

スマホを使えば、いつでもどこでもマイニングできます。電池式カイロ代わりにもなります。iPhone使ってる友達に自慢しましょう

サブ機を買うなら中古スマホがおすすめ!

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